2014年11月17日月曜日

メンテナンス日記(986/996系ウィンドレギュレーター交換)


986(Boxster)/996系に多い故障事例として

ドアの開閉時ドアガラス上端が当たって引っかかる不具合症状があります。

ウィンドレギュレーターの不良かマイクロスイッチの不良で

ほとんどの場合がウインドレギュレータの不良です。

通常ドアを開ける時ドアハンドル(インナー/アウター共に)を

少し操作するとドアガラスが少し下がるのですが、

ウィンドレギュレーターが不良になると

下がらなくなってしまいます。




ドアを開き、その後ドアを閉めた時ドアガラス上部が

ルーフモール内側に収まらず外にはみ出た状態になる事が多いです。

一時的な回避方法として

ドアガラス上部から下方に押し付けると1~1.5cm下がりますので

その状態にしてからドアを閉めれば

ドアガラスを正常位置に収める事が可能となりますが、

そのまま使用されていると(直ぐにではないですが)

ウィンドが上下出来なくなってしまいますのでご注意下さい。




以下ウインドレギュレータ交換作業風景です




ドア内張りを外します。この時ガラスは一番上がっている状態にしておきます。





サイドエアバッグを外します。サイドエアバッグ外す前には誤作動防止の為

バッテリーを外し、約20分ほど経ってから接続カプラーを外します。





外したエアバッグは万が一爆発したことを想定し

膨らみが飛び出す方を上に向けて安全な場所に置きます。





スピーカートリムを外し、内張り防水シートを剥がします。





作動の確認等でガラスを上下する事がありますので

エアバッグ警告灯の点灯防止の為、

サイドエアバッグを仮付けしカプラーを接続します。





スピーカーユニットを外します。





ドアの中心部辺りのウィンドレギュレーターワイヤーを固定している

タイラップを切断します。





ガラスを外す時のサービスホール



ガラスを固定しているクランプスクリュー
 

ガラスを外します。ガラスをクランプして固定している

スクリュー2箇所を緩めるためのサービスホールがありますので

そこからアクセスします。

※取り付け時の目安としてガラス外す前の位置をマスキングテープなどで

マーキングしておきます。






パワーウィンドウモーターを固定しているナット3個


ウィンドレギュレーターを外します。

ウィンドレギュレーター固定している上部2個/下部2個のナット、

パワーウィンドウモーターのナット3個を外し、

レギュレーターのガイドレールを倒して取り出します。

※取り付け時の目安としてウィンドレギュレーター外す前に

下部の固定位置をマーキングしておきます。




右が新品のウインドレギュレーター



996の場合は写真の赤丸印の部分のストッパーを外さないと

組み付けた時にドアガラスが全開にならない為外します。

986(Boxster)と996のウインドレギュレータは共通パーツなので

986(Boxster)の時はこのストッパーは外さずに組み付けます。



その後新しいウィンドレギュレーターへモーターを移設します。

ウィンドレギュレーターとモーターをドアに取り付け後

バッテリーをつないでモーターを動かし

ガラス固定クランプを上部に移動して

ドアを閉めた時のガラスの位置を調整しながらガラスを固定します。

ガラスの上下の作動確認後

仮付けのエアバッグを外す為にバッテリーを切り離し

外した部品を順次組付けて作業は完了です。


2014年10月28日火曜日

きょうは会社休みます。


横浜平沼商店街で老舗の「角平」は

つけ天そばで有名ですが、





本日は定休日を利用して






日テレドラマ「きょうは会社みます。」の撮影隊が来て


朝から準備してました。






これから綾○は○かさん他、出演者がやって来ます。

賑やかな一日になりそうです (*^_^*)


2014年10月27日月曜日

メンテナンス日記(マニュアルシフトレバーのガタ 964/993系)


964/993系のマニュアルシフトレバーのガタは比較的多い症例です。



シフトレバー下の樹脂製のブッシュがボロボロになり

写真はすでに新品交換済み。白っぽい半透明の樹脂製ブッシュが前後にある。


酷い症状になるとブッシュが欠損して

茶色くボロボロになってしまったシフトブッシュ




シフト操作が出来なくなり(ギヤがどこにも入らない)

走行不能になります。




964/993系のオーナ様のお車は大丈夫でしょうか?

993最終型でも15年以上経過してますので

予防で交換作業されることをお奨めします。


2014年10月13日月曜日

商品のご案内(サウンドアンサーバックシステム)



ポルシェ(日本仕様)のドアロック(リモコンタイプ)は

ドアロックされたかどうか音が出ない為、車両に戻ってドアハンドルで

確認する事がしばしばありませんか?




ドアロックの際、ウインカーのフラッシャーにて確認は出来ますが、

ウインカーのフラッシャーを見守って確認している人はほとんどいないと思います。

それを音で解消出来るのが、サウンドアンサーバックキットです。




今回997の商品車へ取り付けてみました。








音色はこちら



ドアロック時






ドアロック解除時



ハリウッド映画「ワイルド・スピード」のRX-7や

「007カジノ・ロワイヤル」のアストンマーチンタイプの

ドアロックサウンドです。


音質は変更できませんが、ロック時の2回音が鳴る間隔と

1回分の音の長さはここで調整出来ます。




ポルシェのノーマルのドアロック装置そのままで

サウンドアンサーバックキット取付工賃込みで


¥54,000(税込、ポルシェONLY)


作業時間は2~3時間程です。お取付ご希望の際は事前にご予約下さい。

その他の車種へのお取付可否や金額はお問合せ下さいませ。






2014年9月11日木曜日

本日は


「911の日」です。


PORSCHEにはどのmodelにも

それぞれのmodelに魅力がありますが、

私、小川もコンパクトなボディーと空冷6気筒のパフォーマンスに魅せられた1人です。

昨今、価格高騰している空冷modelの中でも

特に貴重な1台が入庫いたしました。




「1973年式 911CarreraRS」です。







メカポン2.7Lの素晴らしいエキゾーストノート、

エンジンレスポンス。


現代のモデルにはない

刺激があります。





300キロまで記されたメータと

突起のある細身のステアリングはRSの証。

H様ご入庫ありがとうございます。

2014年9月2日火曜日

快晴!

9月に入りました。

久しぶりに青空が戻ってきましたね。

ファクトリーでは、911SPEEDSTERの

リフレッシュ作業が進んでおります。





こんな日はオープンでドライブに行きたくなりますよね。





H様、もうしばらくお待ち下さい!

2014年8月26日火曜日

メンテナンス日記(911SPEEDSTER走行時異音)





この写真何か変だと思いませんか?

走行時にフロントガラス付近から異音が出ているので

フロントガラスを外した写真です。

あまりこういう姿のSPEEDSTERは見た事は無いと思いますのでアップしてみました。



この状態を見てバスタブを連想してしまうのは私だけでしょうか(^_^;)



フロントガラスはフレーム付きでの供給は終了してしまっているので

脱着は慎重に。当時で40~50万円位はしてました。


取り付け時異音が発生しないように防音処理やビスの締め付け等に

気を付けながら組み付けし、無事に走行時の異音は消えました。