986(Boxster)/996系に多い故障事例として
ドアの開閉時ドアガラス上端が当たって引っかかる不具合症状があります。
ほとんどの場合がウインドレギュレータの不良です。
ウィンドレギュレーターの不良かマイクロスイッチの不良で
ほとんどの場合がウインドレギュレータの不良です。
通常ドアを開ける時ドアハンドル(インナー/アウター共に)を
少し操作するとドアガラスが少し下がるのですが、
少し操作するとドアガラスが少し下がるのですが、
ウィンドレギュレーターが不良になると
下がらなくなってしまいます。
ドアを開き、その後ドアを閉めた時ドアガラス上部が
ルーフモール内側に収まらず外にはみ出た状態になる事が多いです。
一時的な回避方法として
ドアガラス上部から下方に押し付けると1~1.5cm下がりますので
その状態にしてからドアを閉めれば
ドアガラスを正常位置に収める事が可能となりますが、
そのまま使用されていると(直ぐにではないですが)
ウィンドが上下出来なくなってしまいますのでご注意下さい。
以下ウインドレギュレータ交換作業風景です
ドア内張りを外します。この時ガラスは一番上がっている状態にしておきます。
サイドエアバッグを外します。サイドエアバッグ外す前には誤作動防止の為
バッテリーを外し、約20分ほど経ってから接続カプラーを外します。
外したエアバッグは万が一爆発したことを想定し
膨らみが飛び出す方を上に向けて安全な場所に置きます。
スピーカートリムを外し、内張り防水シートを剥がします。
スピーカーユニットを外します。
ドアの中心部辺りのウィンドレギュレーターワイヤーを固定している
タイラップを切断します。
ガラスを外す時のサービスホール |
ガラスを固定しているクランプスクリュー |
ガラスを外します。ガラスをクランプして固定している
スクリュー2箇所を緩めるためのサービスホールがありますので
そこからアクセスします。
※取り付け時の目安としてガラス外す前の位置をマスキングテープなどで
マーキングしておきます。
パワーウィンドウモーターを固定しているナット3個 |
ウィンドレギュレーターを外します。
ウィンドレギュレーター固定している上部2個/下部2個のナット、
パワーウィンドウモーターのナット3個を外し、
レギュレーターのガイドレールを倒して取り出します。
※取り付け時の目安としてウィンドレギュレーター外す前に
下部の固定位置をマーキングしておきます。
右が新品のウインドレギュレーター |
996の場合は写真の赤丸印の部分のストッパーを外さないと
組み付けた時にドアガラスが全開にならない為外します。
986(Boxster)と996のウインドレギュレータは共通パーツなので
986(Boxster)の時はこのストッパーは外さずに組み付けます。
その後新しいウィンドレギュレーターへモーターを移設します。
ウィンドレギュレーターとモーターをドアに取り付け後
バッテリーをつないでモーターを動かし
ガラス固定クランプを上部に移動して
ドアを閉めた時のガラスの位置を調整しながらガラスを固定します。
ガラスの上下の作動確認後
仮付けのエアバッグを外す為にバッテリーを切り離し
外した部品を順次組付けて作業は完了です。